カリカリふわふわ。おうちで簡単に作れる「プレッツェル」のレシピ
2022年06月17日 更新
■岩塩の塩気がクセになる。プレッツェル(調理時間:120分)
おうちで簡単に作れるプレッツェルのレシピです。複雑な見た目から成形がむずかしそうなイメージがありますが、やり方さえ分かれば意外に簡単。パン作り初心者の方でも失敗せずに作れます。
プレッツェルは岩塩をかけたカリッとした食感のパンです。甘いものにもしょっぱいものにも合うので、朝食やおやつなどいろいろなシーンで楽しめます。ぜひおうちで手作りしてみてください。
そもそもプレッツェルとは
プレッツェルはドイツ発祥の菓子パンです。語源はラテン語で「腕」という意味で、腕組をしているような形をしています。独特の形のほか、粒状の塩がまぶされているのも特徴です。
プレッツェルにはパンのように大きくやわらかいものと、小さく硬いスナックタイプの2種類があります。パンタイプはサンドイッチとしても楽しめますが保存には不向きで、スナックタイプはカリカリとしていて長期保存できるものが多いです。
また普通のパンとプレッツェルの一番の違いは作り方にあります。材料はほかのパンと変わりませんが、焼く前に「ラウゲン液」と呼ばれる「水酸化ナトリウム水溶液」につけるのが特徴です。水酸化ナトリウムは劇薬で家庭での扱いはとてもむずかしいため、おうちで作る場合は「重曹水」で代用しましょう。焼く前にひたすことで化学反応が起き、プレッツェル独特の光沢のある濃い茶色になります。
■材料(3人分)
・強力粉……200g
・グラニュー糖……5g
★お塩……3g
・水……110g
★北海道バター(食塩不使用)……10g
★ドライイースト……3g
・岩塩……少々
〈ラウゲン液(重曹水)〉
・重曹……30g
・水……750ml
★=セブンプレミアムです。
■下準備
・水とドライイーストは合わせて混ぜておく
・バターは室温に戻しておく
・クッキングシートを10cm角に切って用意しておく
・天板にオーブンシートを敷いておく
・オーブンは焼き始める前に230℃に予熱しておく
■作り方
1. パン生地を作る
大きめのボウルに強力粉、グラニュー糖、塩を入れて手で混ぜます。
水で溶いたドライイーストを加えて、8割ほどまとまるまで混ぜます。
バターを加えてひとまとまりになるまで混ぜます。
生地を台にのせて15分ほど捏ねます。
・ポイント
手のひら全体ではなく、手の付け根部分に体重をかけてのばすように捏ねます。
表面がつるんとすれば捏ねあがりです。
2. 一次発酵させる
きれいに丸めたら生地作りで使ったボウルに戻し、ラップをかけて30℃で30分一次発酵させます。
・ポイント
発酵温度や時間は時期によって変わるので、あくまで目安にしてください。生地が2倍くらいのサイズになれば一次発酵完了です。
生地を6分割して丸めます。
濡れ布巾をかけて10分休ませます(ベンチタイム)。
・ポイント
ベンチタイムを取ることで生地の伸びが良くなり、あとの作業がしやすくなります。
3. 成形する
めん棒で10cmほどの長さの楕円形になるように伸ばします。
上下を三つ折りにします。
折ったとじ目をしっかりとつまんで閉じます。
真ん中は太く両端が細くなるように転がし、長さ40cmほどのひも状にします。
生地をUの字になるように置きます。
上から5cmくらいのところで生地を一度交差させます。
ねじるようにして、もう一度交差させます。
生地の端を持ち上げて、輪っかを作るようにして下に折りたたみます。
・ポイント
生地をやさしく持ち上げて、ハート形になるようにしましょう。
離れないようにしっかりとくっつけます。残りの生地も同様に成形します。
4. 二次発酵させる
切っておいたクッキングシートの上に成形した生地をのせます。
30℃で30分ほど二次発酵させます。
・ポイント
上記と同様に温度と時間は目安です。1.5倍ほどの大きさになれば発酵完了です。
5. ラウゲン液にひたす
鍋に重曹と水を入れ、沸騰したら弱火にします。
生地をクッキングシートごと裏ごし器や網じゃくしにのせて、30秒ひたします。残りの生地も同様にラウゲン液にひたします。
・ポイント
浮いてきてしまうので、途中で裏返して全体をひたします。
水気を切り、天板に隙間をあけて並べます。
6. 生地を焼く
生地の太い部分にクープナイフ(なければペティナイフ)で切り込みを入れます。
切り込みをいれたあたりに岩塩をちらします。
230℃に予熱したオーブンで10~12分焼き完成です。
・ポイント
途中で天板を反転させると全体にきれいに焼き色がつきます。
■コツ・ポイント
プレッツェルは成形がほかのパンと比べると少し複雑です。成形しやすく、生地が扱いやすい状態になるように生地をあまり温めないようにしましょう。
イーストを溶かす水も普通はぬるま湯を使用しますが、プレッツェルは冷水で作ります。また発酵温度は30℃と低めにして、生地を発酵させすぎないように気をつけましょう。
■おすすめの食べ方
プレッツェルは表面はカリカリ、中はふわっとした食感を楽しめるパンです。そのまま食べると岩塩がしょっぱいので、少し払ってから食べましょう。焼きたてのプレッツェルにバターをたっぷりつけるだけでも、とてもおいしく食べられます。
そのほかサンドイッチにしたり、クリームチーズやアボカドディップをのせたり、チーズフォンデュの具材にしたりとおすすめの食べ方はいっぱい。なかでも筆者のお気に入りは、チョコレートをつけて食べる方法です。塩気のあるパンと甘いチョコレートは相性抜群。表面にチョコレートをたっぷりとつけて、乾くまでクッキングシートの上に置いておけば完成します。全体ではなく一部につけて味の違いを楽しむのもおすすめです。
■使用した食材はこちら
お塩 1kg
https://7premium.jp/product/search/detail?id=348
価格:税込100円
料理やお菓子作りに使えるシンプルなお塩です。サラサラとして手離れが良いので使いやすく、いろいろな料理の味付けに活躍します。パッケージの裏面にはハサミで開ける時の切り込み線もあって便利です。
北海道バター(食塩不使用) 150g
https://7premium.jp/product/search/detail?id=3048
価格:税込361円
北海道十勝産の生乳を使用した食塩不使用のバターです。風味を損なわないうちに使い切りやすい150g入り。トーストはもちろん、料理にもお菓子作りにも適しています。
ドライイースト 55g
https://7premium.jp/product/search/detail?id=5285
価格:税込267円
冷蔵生地でも予備発酵なしで、直接粉に混ぜて使用できるドライイーストです。パンをふっくらと膨らませ、きれいな焼き色に仕上げます。55g入りと大容量なので、たくさんパンを作る方におすすめです。
■プレッツェルでいろいろなアレンジを楽しもう
独特な色味とかわいい形が特徴のパン「プレッツェル」。重曹水にひたすというひと手間はかかりますが、基本の生地作りはほかのパンと変わりません。むずかしそうなイメージの成形もやり方さえ覚えれば簡単にできます。プレッツェルは塩気があり、どんなメニューにも使えるパンです。そのままはもちろん、ぜひいろいろなアレンジをして楽しんでみてください。
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※2022年6月17日現在の情報です。